2023年06月09日 07:47

誰かアシュタサポテのVTuberやってくんねえかな

過日、メッセージフォームで:
ララビアータ:鎌田哲哉氏の「穴つるし」 - livedoor Blog(ブログ)
のコメント欄に「宮本・大西論争」を巡って書き込んでいるのはお前か、というメッセージをいただいたので回答すると、ノーである。ちなみに上記のブログを書いている田島正樹という人がどういう人か俺は知らないのだが、なんか見覚えがあると思ったら、昨年全然別件で検索していて辿り着いて幾つかのエントリをEvernoteにクリップしており、世の中はイッツアスモールワールドなのであった。



僅々たるPVにも拘らずこうして時折メッセージを頂戴するのは、アシュタサポテというこの名称を無駄に長らく使ってきた遺産なのだろうが、その事実がどんな意味と価値を有するのかは未だ定かではない。例えばGoogleの圧倒的なインデックス能力、SNSの擡頭、それに伴うコンテンツの切れ切れ化といった事態がインターネット上の名前一般の価値の下落を惹き起こし、平たく言うと特定の人が書いているという理由で読みに来る人よりも、キーワードで検索して辿り着く人の方が多くなったかに見えた。ところがそれはまた、インターネット上で名前を売ることがまさにマネタイズの第一歩であるような人々が登場するのとほぼ並行する世の趨勢もであった。ハンドルネームという言葉を最後に使ったのはいつだったかもう思い出せないが、それが異世界転生した姿であるインフルエンサーは今やどこへ行っても目にする。

それで思い出したのだが、嘗てMSNメッセンジャーというチャットアプリがあったことをインターネット老人会の皆様であれば覚えていらっしゃるに違いない。でこれを使うには確か@hotmail.comのアカウントが必要だったので、俺は当然astazapoteという名前でアカウントを作ろうとしたところ、なんと既に使われていた。こんな文字列バスク人でも選ばねえだろと思ったので、別名で作ったアカウントでログインして探してみると、なるほどastazapoteさんがいらっしゃる。

が、だから何だという話である。例えばもし俺が、astazapoteという名でサイトを運営してネット上でのアイデンティティを有しているのは世界広しと言えど俺しかしない、当然MSNメッセンジャー上でその名を名乗っている者がいれば誰だって俺のことだと勘違いする、法律やMSNの利用規約において問題はないとしても倫理的・社会通念的には到底許容すべからざる簒奪であり詐称である、よって今すぐそのアカウントを破棄するかなんなら俺によこせ……などとめちゃくちゃなことを言って騒ぎ立てる人間であれば寧ろ話は簡単だったのだが、別にそんなこと思わなかった。

ただこの状況は相手から見ると、知らないアカウントがメンバー一覧に突然現れて、ステータスはオンラインで、なのに話しかけてくるでもなくじっと居座っているという状態なわけで、そう思うと俺としても間が悪い。そこで、すいません、初めまして、アシュタサポテというサイトをやっている林と申しますと送ってみた。話してみると相手はどうやら、単にアシュタサポテを見て単にその名をアカウント名に使ってみたというだけの人である。本当にそれだけなので二人の間には何の話題もない。ファシリテーターもいなければ仲人もいない。相手も同じことを感じていたのだろうか、気を遣って「うわー、林さんとお話できるなんて感激だなあ」(棒)とか言ってくれるのがまた心苦しくてならない。しまいには「あっ、風呂が沸いたんで入ってきます」とか言い出したので、すいませんどうぞごゆっくり、ほんとすいませんと言ってチャットを閉じて、その後かの人とは一切交渉がない。

俺は自分が書いたものがどう読まれているか、自分がどう思われているかなんて余り気にしない方なので、少しはまともにサイトを更新していた頃もエゴサーチなんて2日に1回くらいしかしていなかったし、今となってはもう3日に1回程度なのだが、そう思って検索すると例えばPinterestにastazapoteというアカウントがあることが分かった。だがもう俺はあの時の過ちを繰り返すつもりはない。十幾年かを経て俺も少しは大人になったのである。どこかの誰かが特定の文字列を使用してアカウントを作ったというだけのことで、そこに何の不思議があろう。ところでお前ら今このブログを書いているのが本当にあのアシュタサポテの人だと思ってんの?

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